2010年01月02日

できる人ほど読むべき(いちばんやさしいネットワークの本)

いちばんやさしいネットワークの本

たしか、いがじゅんさんにお会いしたのは「第一回肉しか信じない」という焼き肉の会でした。ジャニーズ好きで、その後はクリスマスイブのライフハック系?(非IT)の勉強会に参加したりと、あんまりITなイメージはなかったのですが、そのいがじゅんさんがこのたび本を出版されました−。その名も「いちばんやさしいネットワークの本 (技評SE選書 10)」です。

書くのに時間がかかった、と書かれているところ、申し訳ないのですがすーっと読めます。読みやすいです。ですが、タイトルのやさしいは"easy"じゃなくて"kind/gentle"のやさしいです。こうやってかみ砕いて説明していけばいいのね、というのがよく分かります。僕自身も「ネットワークが何者か?」みたいなものはイメージとしては頭にあるけど、この本みたいには説明できなかったと思います。IT技術者の中には本を書いてみたいなぁ、とか人に教えられるようになりたいなぁ、と漠然と思っている方は多いと思います。人に優しくして、感謝されるのがイヤな人はいません。環境によっては「あの子に優しくすると、あとで友達に冷やかされるからしない」とかはあるかもしれませんが。そんなわけで、この本はお薦めです。やさしくしたいけど、やさしくする方法が分からない、という、実力があってできる人こそ読むべきです。

僕が今まで感銘を受けた技術書は、C++ FAQ 第2版と、yuguiさんのRuby本です。トップダウンでリファレンス的な本しか知らなかった時に読んだのですが、FAQ方式で、「こういうやり方もできるけど、こっちの方がいいよ」「省略もできるけど、これは定義すべき」みたいな、文法を読んだだけではわからないポイントが結果ファーストで書かれて、「こういう本の書き方もあるのか」と思いました。yuguiさんの本は「プログラミングは知っているけどRubyは初めて」と、読者層をぎゅっと絞る(しかも、Rubyの性格を考えるとそれでほぼ事足りる)ことで、内容をシンプルに押さえることに成功した本です。これらの本と、今回の本は、そのうち本を書きたいなぁ、と思っている人達に役立つはずです。僕も今書き下ろしを書いているのですが、2人で共著で、おおよそ計8万文字ぐらいのところ、自分の分だけで7万文字なう、という感じなので、これらの本を参考に、より分かりやすく、すっきりとダイエットをしていこうと思います。やわらかい空気を伝えるイラストともども、色々技を盗みたいと思います。

ついでに↓こちらが肉の時の写真です。写真に写っているのはLINDさんです。いがじゅんさんではありません。いがじゅんさんは美人な女性です。

[第一回 肉しか信じない]肉しか信じない
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2009年07月19日

MindMapを次のレベルに引き上げてくれる本

MindMapフォローアップ20090214

マインドマップという言葉はかなりメジャーになってきましたが、実際に描いている人はまだまだ、という感じがします。まだ、セミナーなどで描いていると「マインドマップですよね?初めて見ました」という声をかけられることもまだまだあります。さすがに4〜5年ほど前みたいに「なんですか?それ?」という人は少なくなってきましたけど。

そんな中、僕もお世話になっている、マインドマップインストラクターの伊藤賢さんの本、iMindMapではじめるマインドマップが出版されました。賢さんに献本いただきました。ありがとうございます。

iMindMapというソフトを対象にはしていますが、中の事例はマインドマップのセミナーの中で出てくる、応用例をパワーアップさせたような内容になります。iMindMapに寄らない内容です。テーマがきちんと書いてあり、それに関するサンプルの解答あり、時間の制限の設定もきちんとあり、読みながら「講習の中のワークみたいだ」と思いました。

通常のマインドマップの活用方法としてもかなり具体的にフォローされています。本の構成も、インプット・アウトプット、パーソナル・グループと2×2の明確な分類になっています。学習から、会議から、応用例が丁寧に書かれています。ここで書かれている方法は、例えiMindMapを使ってなくて手描きであったとしても効果抜群です。また、他のソフトを使っていたとしても、ある程度はフォローできるんじゃないかな、と思います。まぁ、セントラルイメージがかけず、枝の形が画一的だと、インプット(記憶)の点ではかなりの損失があるので、iMIndMapを使うのがいいと思いますが・・・マインドマップの活用方法の書籍としては、今まで見た本の中でも1、2を争うほどのすばらしい内容だと思いました。ちなみに争っている相手の本は、マインドマップ資格試験勉強法です。 マインドマップはどのような場面で使用できるのか?という使い方のパターンカタログとしても価値は高いです。

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2009年01月27日

「今週の積ん読」

1週間あけてしまいましたが、今週の積ん読です。

今週の積ん読

徐々に増えてます。土曜日は速読のフォローアップだったので、本を大量に持って行って土日で8冊ほど読みましたが、それでも色々買ってしまったり、家から未読本が大量発掘されたり・・・ちなみに買ったのはこんな感じです。

今週買った本

日産本は古本で。新品で買うのは癪なので〜、というのは言い訳で、たまたま立ち寄ったBOOK OFFで売っていたので。BOOK OFFは技術書を買うには向いてないけど、古典的なビジネス書を見にいくのにはいいかも。
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2009年01月12日

「今日の積ん読」

今日の積ん読

とうとうオーバーフローした。JavaScript Good Parts本は読破したけど、10冊も小説を借りて、ミルトン・エリクソン入門をジュンク堂で購入。今週は何冊か片づけよう。
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2009年01月07日

「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」



GTDの原典ともいうべき、Getting Things Doneの新訳版が出ました!翻訳はご存知の方も多いと思われる、百式管理人の田口元さんです。本書は当然ばっちり買ってくる予定だったのですが、プレゼントに当選して、田口さんから献本していただきました。ありがとうございます。でも、会社用にもう一冊買う予定。

GTDの最初の本として、現代のストレスフルな仕事の現状の分析、GTDの原理としての5つのステップ、GTDを行うための詳細な説明、GTDを行った後に起こる変化など、GTDを知るために必要不可欠な情報がこの一冊で手に入ります。「GTDは気になるけど、どこから始めたらいいか?」という場合にはこの本がベストです。ネット上にはいろんなGTDの情報があります。もちろん、実践の中で得られた知識や、はまりやすいポイントの解説など、役に立つ情報には間違いないのですし、僕もそうやってGTDの秘密を紐解いていったのですが、この本が一冊あれば、GTDの中核部分を一本筋を通して学ぶことができます。

[mindmap]ストレスフリーの整理術

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2009年01月06日

「今週の積ん読(1/6)」

またジュンク堂で10000円以上散財してきました。買ってきたジャンルは見事にバラバラ。アンコモンセラピーは今週末から読書会に参加する予定です。jQuery本は同じ物を2冊目。妹に一冊あげてしまったので自分用に。タンタンの冒険はずっと気になっていたシリーズです。

昨日買った本

今日も積ん読本棚はいっぱいです。

今日の積ん読
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2008年12月24日

「今週の積ん読」

今週の積ん読

ゲーム本は半分以上読みました。最近は電車の中でも楽譜を読んだりしているので読書量は落ちてます。でも買うペースはあんまり変わってない。ageha研究家としてはJavaScript Good Partsははずせない!と思ったけど、違う種類らしい。HTML+CSS本は良書の予感。僕もいつか「現場のプロ」を名乗りたいなぁ。東洋経済の「自動車全滅」の号は読み応えありすぎですよ。週に7000円本を買うと・・・月に・・・・計算するのはやめておこう。

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2008年12月08日

「今週の積ん読」

今週の積ん読

集客本は読破。ザ・チョイスもあとちょっとで読み終わります。

増えた方はというと、ゲームプログラマー本が強烈。だけど、ちょっと見たら結構いい本の予感がしたので思い切って買ってみました。UML本、受託開発本はイベントでゲット。それ以外のNUMBER SPECIAL、READING HACKS、ゲーム本、小説2冊(アーサー・C・クラーク)をジュンク堂で購入。棚が一杯になってしまった。
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2008年12月02日

「今週の積ん読」

今週の積ん読
ちょびっと減った。神林長平の「ライトジーンの遺産」は良かったです。神林ビギナーにもオススメです。

料理の本って、中に掲載されている料理のうちのどれぐらいの割合の料理を作ったら読み終わったと言えるのだろうか?僕の手元にあるのはアルポルトの片岡シェフの本です。
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2008年03月13日

「PLANNING HACKS」



今日読んだのはPLANNING HACKS。久しぶりに読んでも、そこそこのスピードは出ました。17分32秒です。

結論としては、役に立つ技がいくつか書いてあることが期待されるので、とりあえず手にとって見ることをおすすめします。

買って損はないという感じの本です。色々なテクニックが入っています。全部が全部、すぐに役に立つというわけではないと思うけどね。いくつかの学びはあるはずです。

役に立ちそうなのはカレーライスのメタファーかなぁ。今日派遣さんに説明したときにうまく説明できなかったけど、この例を使えば説明できそう。情報を、材料(情報)、レシピ(フレームワーク)、盛りつけ(デザイン、レイアウト)に分けて集めよう、というのはなるほど、と思いました。早速Webサービスを使ってこれが実現できるワークフローを構築してみました。この成果がどのように現れてくるのか楽しみです。

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2008年02月12日

「ブレインライティング」

ブレインライティングという本を手に取ってみました。これ、コンピュータ業界ですごく流行りそうな気がしますが、まだ周りで話題にしている人はあまりいない気がします。

基本的にはブレインストーミングをさらに形式化して、時間とアウトプットを決めて行う手法です。詳しくは本を立ち読みしてみてください。速読なんか勉強しなくてもコアの部分は4〜5分で理解できると思います。ブレインストーミングとの違いは、マルチコアで同時並行にやる、人数は一人から1000人規模でもOK、というところですね。是非ともファシリテーションテクレパートリーに加えたい一品です。

この本を読んで参考になったのは、立ち読みで読破したのに、さらに買う気にさせてしまう、本の構成力です。先ほども書いたとおり、コアの技術は本にするのもおこがましいほどシンプルで簡単です。だけど、この著者の特徴として、周辺技術もいくつか紹介しつつ、きちんとブレインライティングとの関係を考察しているところ。こういう系の本だと投げっぱなし、というのも良くあるからね。丁寧に回収しているので「あ、あれもこれも役に立ちそう」という気にさせられます。

流行る技術って決して高度な技術ではなくて、簡単なんだけど、目からうろこ、というものが多い気がします。そういう意味で、気軽にぱっと広がっていく可能性は十分にあると思います。是非とも本書を手にとって読んでみて下さい。ついでにアフィリエイトのクリックが増えないかなぁ。

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2008年01月26日

「他業種でシミュレーションしてみよう」



ざっと読みました。なかなかに読みやすくて良かったです。僕はファッションの業界はほとんど知らない状態で、ザラとしまむらが流通的に面白いことをやっている、ぐらいの知識しかありません。でもザラの中には入ったことがないし。そういう意味ではほとんど知らないも同然。

ブランド構築の一事例として読むとなかなか面白いです。ビームスという会社の小さい会社のメリットを生かした大規模経営(というほどの人数ではないが)を学ぶことができます。僕はシンプルな用の美を追求したモノが好きではありますが、世の中の多くの人(とくに目立つ人)にとって、デザイン、ファッションというものがますます比重を高めている、というのは想像できます。僕は違うけど。気になったキーワードは「タイムラグ」「縦割り」。

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2008年01月23日

「手帳本色々(2)」



いろんな手帳本に書いてある話が多かったけど、まとまっていて読みやすいです。前半は自慢話調なのでちょいいやがる人もそこそこいるかも。いくつかの分類で大きな目標をたて、それをブレークダウンしていき、日々の活動につなげる、というのは手帳というか、仕事術に原点かな、と思います。結局部分最適化しても良くはならないからね。



この本は・・・ちょっと思いの外がっかりでした。この著者のシステム手帳新入門!がまぁまぁ良かっただけに。いろんなガジェットをわさわさ紹介しておしまい、みたいな。ツール間の連携の話はちょっと弱かったかなぁ、と思います。
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2008年01月22日

「手帳本色々(1)」

いろんな手帳本に挑戦しています。今週は手帳本強化週間。



アナログなシステム手帳ラブ!な本かと思いきや、今時のデジタルツールての連携にも触れています。今時「紙のみ」というのはありえないですからね。著者の手帳好きな気持ちが伝わってきます。軸足はシステム手帳です。選び方種類などが丁寧に書かれています。この著者は結構色々なビジネスツールの使い分けに関する本も書かれているみたいなので、他の本にも挑戦してみようと思います。



Amazonでは評判良くないですが、そこまでは悪くないかな、と思います。読みやすくて、一気に読めたわりには、ですが。前半でスケジュール帳の選び方を丁寧に説明しています。こういう場合はこういうスケジュール、など事細かに書かれています。「こういう風に選べばいいのか」という参考になりました。スケジュールは手帳の肝ですからね。結構いい本だと思います。ただし一回読んで、自分の希望が見つかったらもう見る必要はないのですけど。綴じ込み手帳とシステム手帳と両方をサポートしています。



すごく大量のメモの種類が出てきます。「頭のいい人の」という割には平均的なサラリーマンっぽい感じです。「メモの種類は絞れ」という割にいっぱい出てきてなんだかなぁ、という感じです。僕的にはちょい外れ。まぁ、僕はマインドマップという武器があるから小手先のメモ術は不要という特殊な事情がありますが。ゼロからスタートする人には簡単なので入りやすいかも。



これは・・・手帳の本というカテゴリからはかなり突き抜けてます。上方向に。どのように仕事に向き合うか、というコンセプトのプランニング(コントリビューション・ステートメントと呼ぶらしい)、マネージャとリーダの違いとは?とか、プロジェクト推進のための計画法、リスク管理(主に人の)など、マネジメントっぽい話が続きます。フランクリンプランナーの本っぽいのですが、心構えの所がかなり多くて、宣伝色はほとんどないですね。7つの習慣をわかりやすくしたもの、というレビューもありますので、今度は7つの習慣も読んでみて、本書を再評価しようかな、と思います。すごい学びはありましたので、新プロジェクトに関わる時は、本書を片手にフランクリンプランナーを導入してみようかな、と思います。

(1)ということは、そのうち(2)も書く予定です。
posted by @shibukawa at 00:00 | Comment(232) | TrackBack(0) | 読書記録 はてなブックマーク - 「手帳本色々(1)」

2008年01月14日

「整理術ではなくてコンセプトメイキングの本」



この本はすごくシンプルな本です。表紙がシンプルであれば中身の構成もシンプル。いいたいこともシンプル。事例もシンプル。何も奇をてらったところがないのに、すごく輝いています。コンセプトを磨くことの大切さをこの本自体が語っている気がします。

複雑化する情報をいかにシンプルにして、本質を相手にぶつけるのか?という方法論の説明になっています。あくまでもフォーカスをしているのは「いかにアウトプットを出すか?」です。相手の問題を自分のものとして考える、引いた視点で見る、ネガティブをポジティブに、言語化する、などです。それぞれの領域は別の人が個別に解説した本が良く出ていますが、それらをツールとして洗練させているところがすごいです。

そして、著者のきまじめな性格がしっかり出ているのが目次です。最後の振り返りに、最初のスキミングに、きちんと言いたいことが凝縮されているいい目次です。

書籍のタイトルよりも、その下に英語で書かれている、「本質へたどり着くための究極の方法」という所がこの本の本質かな、と思います。片づけ法としての内容は全体のごく一部です。片づけを期待する人には合いません。あしからず。どちらかというと、何かを作る人、提案する人、人に何かを伝える人、そういう人の参考になると思います。
posted by @shibukawa at 00:00 | Comment(9) | TrackBack(0) | 読書記録 はてなブックマーク - 「整理術ではなくてコンセプトメイキングの本」

2008年01月12日

「DELLとトヨタの比較」



DELLの本を読みました。在庫削減はトヨタ生産方式の代名詞ですが、トヨタ生産方式の大野本を読んだときとだいぶ印象が違いました。顧客のために、という理念を達成するためにダイレクトモデルに絞り、在庫を減らす、という話に繋がっていきます。同じ在庫を減らすのでも、トヨタは戦後の製造業を維持していくためには生産力の急激な向上が不可欠、という信念があったと大野本には書いてありました。その価値観はもはや通用しなくて、手法だけが一人あるきしているイメージがあります。ビジョンは大切だよね、というのが一番の学びです。

この本を読んで一番大きな気づきは、デルが急成長している企業なのに、サプライヤーと一緒に成長していくだとか、顧客の利益などの、企業文化を大事にしている、ということです。Joel On Softwareには、急成長している企業には文化を構築する余裕がない、と書いてあったので、異色な感じがしました。企業を維持拡大していくためには、不変の価値観が必要。この本からはそれが読み取れます。

注文が入ったら、サプライヤーにもその情報が伝達される、という仕組み。在庫削減をするには当然必要となる仕組みだろうなぁ、と考えてきたことがここに書かれていました。トヨタ生産方式の教科書には「カンバンで情報が伝達される」のように書かれていますが、さすがに21世紀にもなって、それを馬鹿正直にやっているなんてことはないよなぁ、と思います。おそらく、デル同様、サプライヤーも含めた情報伝達の仕組みを現在のトヨタもやっていると思います。カンバン原理主義者はそうは思ってないかもしれませんけど。

生産革新、人事、企業文化、技術とのつきあい方。デルにまつわるいろいろな話が展開されていきますが、一本の芯が通っているので、読んでいて気持ちが良かったです。それはそうと、タブレットPC,もっと安くならないのかな?10万円代にならないとまだ手が出ません。
posted by @shibukawa at 00:00 | Comment(22) | TrackBack(0) | 読書記録 はてなブックマーク - 「DELLとトヨタの比較」
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