一緒にエキスパートPythonプログラミングを翻訳した稲田さんが、こんなことをつぶやかれていました。
この直後に「あまり数だけ見ても、言語ごとに粒度が違うのでそれほど意味はないだろう」と言われてもいたりするので、特にそこまでこだわっての発言ではないのですが、でもいざ「PYthonのパッケージ数がPerlを逆転した!」となると、きっとslashdot.orgあたりで一瞬だけ祭りになったり、言語ランキングがどうのとか騒がれることになると思われるので、その祭りに備えて、いつごろ逆転しそうかを軽く計算してみました。
日時 | PyPI | CPAN |
---|---|---|
2/1 | 13148 | 19255 |
2/8 | 13266 | 19299 |
2/20 | 13392 | 19376 |
この3週間を見ても、PythonのPyPIの登録数の方が伸びが大きいですね。この3週間だけ見ても、Pythonの方は1日に10件ほど登録があります。最初の1週間のPythonの伸びはすさまじく、このペースでいくと、1年半で逆転しそうです。後半の区間はそれほど多くなく、このペースのままであれば4年ぐらいですね。archive.orgによれば、2007年末で3200、エキスパートPythonプログラミングの出版時(2010/5/28)前後でPyPIは10000を超えたので、実質的なペースはこれらの間ぐらいになりそうです。まぁ、線形ではなく、「9ヶ月で1.3倍」みたいな感じの伸びであれば、もっと早くに数がひっくりかえるかもしれませんが・・・
Pythonがさらに伸びる余地があるとすれば、PythonではPyPIからダウンロードしてインストールするという、cpanコマンドみたいなものはまだ標準じゃないんですよね。追加インストールするライブラリ(setuptools, distribute, pip, buildoutのeggのレシピ)を使うと、cpanコマンドみたいなことは実現できますが、Python 3.3でdistutilsのバージョンがあがって、標準で提供されるようになれば、さらなる伸びが期待されるんじゃないかと思います。厳密に見比べたわけではありませんが、Ubuntuのパッケージを見ると、結構PyPIで見つからないようなものも結構登録されている感じがします。まぁ、Perlもそうなんでしょうけど。
ということで、将来slashdot.orgで祭りになって、「これを予測しているニホンジンがいた!」とリンクされてもいいようにブログに書いてみました。個人的には3年ぐらいで逆転かなー、と思っているのですが、みなさんはどう予想されますか?