Taken by Roomic Cube under CC-BY
先日、Sphinx 1.0リリースパーティを開催しました。元々、1.0は先月の頭には出そうな勢いだったので、大分前に計画をしていました。でも、なかなか1.0がリリースされないので「1.0プレパーティ?」「1.0b2パーティかな?」みたいな感じでとりあえず集まって飲みますか、という感じになっていましたが、偶然にもその日のうちに1.0がリリースされ、翻訳も1.0に合わせた更新を行い、乾杯をすることができました。Georg Brandl氏がSphinxのMLに「リリースしたよー」というメールを出したのは、PyPIにアップされてからちょっと経ってからなのですが、実にそのメールが出て(JST 17:46)から、20分後にリリースを祝って乾杯するという、リアルタイムな飲み会になりました。偶然すぎるw
それはそうと、この飲み会でやりたかったことが2つありました。Sphinx-Users.jpのウェブサイトは文字とスクリーンショットばかりで、裏の人がまったく見えないというか、人の体温を感じないサイトなんですよね。情報系サイトならそれでもいいのですが、やはりコミュニティとして、人の集まる場にしていきたいので、その人肌感覚というか、それをちょっと出したい、というのが一つ目。
それも兼ねて、もう一つやりたかったのは、リリース1.0に向けてのメッセージを発信するということ。それは、オープンソースの活動に一番必要なのはモチベーションであると思うからです。
できあがったのがこれです。
オープンソースでは、直接お金が稼げるわけではありません。「開発をやっていて楽しい」というものがなければ開発は続きません。ライセンスがどうのとか、そういうのは二の次で、やはりモチベーションが一番大事です。モチベーションがオープンソース界を支える通貨だとすれば、開発者に「ありがとう」というのは正当な経済活動と言えます。お世話になってますしね。ちなみに、このページのURLを英語のメーリングリストに投げたところ、開発に関わっている方がTwitterで紹介してくれて、メイン開発者のBirkenfeld氏と、エキスパートPythonプログラミングの著者のTarekがRTしてくれましたし、ちょうどさっき、Birkenfeld氏が「日本に行って君らと会いたいよ」というメールの返信をくれました。
お金以外のものがコミュニティ活動の経済原理だ、といのはThe Art of Community(洋書)でも言っていますし、モチベーションが大事というのは、IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」
の肝となる部分でもあります。
みなさんは、お世話になっているソフトウェアの作者の人に、感謝の気持ちを伝えていますか?
ちなみに、トップの写真はネタになる→モチベーションアップから、ネタっぽい画像をチョイスしてみました。Sphinxとは無関係です。