たしか、いがじゅんさんにお会いしたのは「第一回肉しか信じない」という焼き肉の会でした。ジャニーズ好きで、その後はクリスマスイブのライフハック系?(非IT)の勉強会に参加したりと、あんまりITなイメージはなかったのですが、そのいがじゅんさんがこのたび本を出版されました−。その名も「いちばんやさしいネットワークの本 (技評SE選書 10)」です。
書くのに時間がかかった、と書かれているところ、申し訳ないのですがすーっと読めます。読みやすいです。ですが、タイトルのやさしいは"easy"じゃなくて"kind/gentle"のやさしいです。こうやってかみ砕いて説明していけばいいのね、というのがよく分かります。僕自身も「ネットワークが何者か?」みたいなものはイメージとしては頭にあるけど、この本みたいには説明できなかったと思います。IT技術者の中には本を書いてみたいなぁ、とか人に教えられるようになりたいなぁ、と漠然と思っている方は多いと思います。人に優しくして、感謝されるのがイヤな人はいません。環境によっては「あの子に優しくすると、あとで友達に冷やかされるからしない」とかはあるかもしれませんが。そんなわけで、この本はお薦めです。やさしくしたいけど、やさしくする方法が分からない、という、実力があってできる人こそ読むべきです。
僕が今まで感銘を受けた技術書は、C++ FAQ 第2版と、yuguiさんのRuby本です。トップダウンでリファレンス的な本しか知らなかった時に読んだのですが、FAQ方式で、「こういうやり方もできるけど、こっちの方がいいよ」「省略もできるけど、これは定義すべき」みたいな、文法を読んだだけではわからないポイントが結果ファーストで書かれて、「こういう本の書き方もあるのか」と思いました。yuguiさんの本は「プログラミングは知っているけどRubyは初めて」と、読者層をぎゅっと絞る(しかも、Rubyの性格を考えるとそれでほぼ事足りる)ことで、内容をシンプルに押さえることに成功した本です。これらの本と、今回の本は、そのうち本を書きたいなぁ、と思っている人達に役立つはずです。僕も今書き下ろしを書いているのですが、2人で共著で、おおよそ計8万文字ぐらいのところ、自分の分だけで7万文字なう、という感じなので、これらの本を参考に、より分かりやすく、すっきりとダイエットをしていこうと思います。やわらかい空気を伝えるイラストともども、色々技を盗みたいと思います。
ついでに↓こちらが肉の時の写真です。写真に写っているのはLINDさんです。いがじゅんさんではありません。いがじゅんさんは美人な女性です。