僕が師匠と呼んでいる、ほりうち!師匠がブログでScrumの勉強記を書かれています。
Web制作は、ソフトウェア開発に比べて関わる人が少ない場合が多い。期間も短い。お客さんとのコミュニケーションも多い。戻りが多い。Web制作はアジャイルにならざるを得ないのである。というか、後戻りできないウォーターフォールをWeb制作で完全に実現することは、かなり難しい。
ソフトウェア開発の分野はWebより歴史が長いから、学べることは多い。憧れることもある。だが前提が大きく違うので、そのままメソッドを持ってくることはできない。 目指す場所が違うこともあるのだろう。
さすがは師匠だ。僕がこの手の話を聞いて「そのまま持ってくるのは違う」というのに気づいたのは2年ぐらいかかった気がします。ソフトウェア業界はもっと歴史の長い製造業や建築業から輸入してくることが多いですが、ソフトウェア特有の事象に会わせないで無理矢理持ってきて痛い目に遭っている気がします。
![[日光]竜頭の滝](http://farm4.static.flickr.com/3294/2709972282_07433f5641.jpg)
その最たる例が工事進行基準です。今まで、仕様書で100%仕様が決まるのを見たことがありません。目に見えるユーザインタフェースはおろか、ユーザがよく知っているはずの顧客のドメインの知識などに関してもソフトウェア作成に必要な知識を事前に形式知として落とし込めた、ということは皆無です。あ、別にこれはユーザの努力が足りないということを言っているわけじゃありません。僕は人生の半分以上をプログラミングしていて、ソフトウェア開発は良くわかっているつもりでも、自分向けのツールを作っていて、一発でできた試しがありません。↓は今、3回目の大幅手術中です。もう仕事の中では使ってはいますけどね。そもそもマイクロソフトでさえ「Ver.3にならないソフトウェアは使えない」と言われるぐらい。マイクロソフトにできないことが一般開発者にできるわけがありませんよね。
他の業種からも取り入れるのは大切ですが、そのままコピーはありえなくて、1レベルも2レベルも抽象化する必要があると思います。そんでもって、今僕が一番やりたいのは、コンピュータ業界の知識を外部の業界に輸出すること。もらうばかりの業界では尊敬なんかされようがないですからね・・・というのを昨年LTで発表してました。
