この本はすごくシンプルな本です。表紙がシンプルであれば中身の構成もシンプル。いいたいこともシンプル。事例もシンプル。何も奇をてらったところがないのに、すごく輝いています。コンセプトを磨くことの大切さをこの本自体が語っている気がします。
複雑化する情報をいかにシンプルにして、本質を相手にぶつけるのか?という方法論の説明になっています。あくまでもフォーカスをしているのは「いかにアウトプットを出すか?」です。相手の問題を自分のものとして考える、引いた視点で見る、ネガティブをポジティブに、言語化する、などです。それぞれの領域は別の人が個別に解説した本が良く出ていますが、それらをツールとして洗練させているところがすごいです。
そして、著者のきまじめな性格がしっかり出ているのが目次です。最後の振り返りに、最初のスキミングに、きちんと言いたいことが凝縮されているいい目次です。
書籍のタイトルよりも、その下に英語で書かれている、「本質へたどり着くための究極の方法」という所がこの本の本質かな、と思います。片づけ法としての内容は全体のごく一部です。片づけを期待する人には合いません。あしからず。どちらかというと、何かを作る人、提案する人、人に何かを伝える人、そういう人の参考になると思います。
posted by @shibukawa at 00:00
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