2008年09月08日

「小悪魔agehaとソフトウェア開発と」

[XPMatsuri2008]銅メダル!

XP祭り2008で発表してきました。LT五輪でみごと銅メダル。このブログでは、5分に込めたかったけど、言葉では表現しきれなかったことなどを補足してみたいと思います。ぐぐリストというページを作って、「後で自分で調べてね」という資料にはなっていますが、それ以外の自分の考えの部分です。

小悪魔エンジニア
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小悪魔agehaというのは女性向けのファッション誌です。見た目はこんな感じ。大きめの本屋もしくはコンビニで買えます。

言い切れなかったところ

楽しそうになる

まぁ、引き寄せの法則ですね。初期のXPJUGは「アジャイルやりたいけど、うちの会社じゃできない」というグチも多く聞かれた気がします。でも最近は「こういうことができたよ」みたいな話が増えてきた気がします。7年前はXP本が出るかでないかの時で、ちょっとでも何か情報があれば、という感じで「情報そのものが価値」という時代でした。今では「XPとは何か」というのではそんなに盛り上がれなくなりました。成功体験をシェアしていく場に変わってきたからだと思います。

ソフトウェア業界から発信しようよ

アジャイルのベースになっている考え方って、トヨタ生産方式よりもすっきりしている気がします。たまたま実装が似たかもしれないけど、根幹は違うモノだと思っています。そういうことなので、トヨタ生産方式の輸入としてではなく、ソフトウェア業界発の知識として「アジャイル」を紹介できるのではないかな、と思います。パターンランゲージにしても、アレグザンダーのパターンとはかなり違った方向に進化しています。このソフトウェアパターンランゲージも、他業種から参考にされる価値を持っていると思います。業界を元気にするには、他業種から尊敬される業界にならないといけないし、尊敬を獲得できる武器はたくさん転がっていると思います。

母集団を増やせばいいかどうかはちょっと自信ない

働きアリの法則を持ってきて無理矢理つなげてしまったけど、ここの論理展開はちょっと強引かな、と思ってます。ただ、「楽しい業界だと思われるようになりたい」という所がゴールなので、これから後の話はこれはこれで正しいのです。僕の中では。シャングリラダイエットに言及したのはおまけですけど。

宿題

当日は時間がなくてここで銅鑼娘さんの介入を許してしまいましたが、この宿題も文面通りの宿題ではないです。「小悪魔っぽいねというほめ言葉を使おう」というのは、「小悪魔っぽいってなんなんだろう?自分の周りでそんなのあったかな?」と考えさせるためのトリックです。

「おしゃれに気を遣う」というのも、おしゃれになるのではなくて、外からの目線を意識しようよ、というメタファーでした。行動としてはファッション雑誌を立ち読みするでもいいし、鏡を見る時間を30%増しにする、というのでもいいのです。僕自身おしゃれにはそんなに気(とお金)は使ってないのでおしゃれについては難しいことは語れません。当日来ていた服はジャケット1500円(takaq)、ポロシャツ1500円(ユニクロ)、Gパン980円(ジーンズメイト)という驚きの安さだし。

ネタを組み立てた経過

まずこのネタですが、「小悪魔agehaを題材にしよう」というのだけが決めていました。小悪魔agehaの性格を表現するのに統計的な比較もいいかも、と思ってCanCamと日経ソフトウェアをジュンク堂で購入したのは1週間前(エンジニアマインドは手元にあったやつ)。明確なメッセージやストーリーが固まったのは木曜日の昼ぐらい。

今回こだわったのは数字の3。5分のプレゼンなので、だらだらと説明する余裕もないし、かといって早口状態で自分勝手に論理飛躍すると他の人がついてこれなくなってしまう。何か情報を伝える時は、3つの根拠を出して結論を出すとか、雑誌案も3つの記事案で構成するなど、ともかく3つ、という個数を重視しました。時間がなくて絞れなくて4つの所があったり、2個しかかかれていない所もありますが。後は「あ、こういう提言ができるかも」と、題材(ageha)からボトムアップでIT業界に繋げて行きました。行き当たりばったりでした。後は4〜5回ほどストップウォッチを見ながら練習し、言い回しをなおしたりしました。

LTネタとして決まるまで

7月末のめんたね合宿で小悪魔agehaの名前を知り、8月のtoRubyの帰りにサンクスで立ち読みし(しかも会社の人に目撃されて恥ずかしい思いをした)て「この雑誌ただ者じゃない」というのが分かりました。その後XP祭りの打ち合わせの日に池袋のジュンク堂で勇気を振り絞って購入しました。XP祭りの打ち合わせに参加された方は分かると思いますが、LTネタにしようと思ったのはこの日です。タイトルはその場で発言してしまったので、XP祭りのテーマの候補として「小悪魔エンジニア」もエントリーされてしまっていたのは内緒の話です。

うれしかったこと

[XPMatsuri2008]小悪魔agehaの引力

小悪魔agehaを懇親会で鞄から出した瞬間にすごい勢いで回覧されていきました。プレゼンを聞いて興味は持ってもらえたみたい。みんなすごく真剣でした。あと野口さんから「聞いている最中は審査員であることを忘れてました」という熱い感想を聞くことができました。アジャイルイベントのLTとしては、誰もネタにしてこなかったネタを使っての発表なので、すごく受けるか、すごく外すかどっちかしかないな、と思って不安だったので、余計にうれしかったです。

反省点

角谷さんがLTの中で「Ruby Kaigiの企業セッションのプレゼンはゆるふわ画像しか誰も覚えていない」ということを言われていましたが、僕のLTもそうなる確率が大いに高そうです。個性の強いネタを利用してしまった罰かも。本気で伝えたいメッセージがある方はインパクト勝負はしない方が賢明です。mixiの日記でも早速、agehaしか覚えていませんが、すばらしいLTだったと思いますwというコメントがw。

雑誌なので固定のURLを書いていてもどんどん変わっていってしまうので、キーワードで常に最新情報を取ってきてくれるという、Amazonのリンク機能を使ってみました。雑誌の特定の号だけではなくて、雑誌そのものをブログに書くには便利ですね。でも、Amazonで買ってしまうと、お勧めリストにギャル系の本が混ざってくる可能性が高いので、リアル書店で購入される方がいいと思います。

posted by @shibukawa at 00:00 | Comment(87) | TrackBack(0) | アジャイル はてなブックマーク - 「小悪魔agehaとソフトウェア開発と」
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