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CO2が増加して地球温暖化ってウソじゃね?と言う人もいます。そんなことを言うと集中砲火して叩かれる世の中だけど。市場のイドラって言葉もあるもんね。どちらが正しいかは今後の研究の成果が待たれるところです。今のところは「CO2が温暖化が引き起こしているとは言えない」という状況らしいです。
これに関して僕の意見をまとめてみました。最初に結論を書いてしまうと、排出権取引とかカーボンオフセットはナンセンス、という池田信夫さんの意見には賛成するけど、やっぱりCO2削減は温暖化はなかったとしてもやるべき、というのが僕の意見です。経済は意見できるほど明るくないので、その変は甘くみてね。理由としては経済的理由と、温暖化以外の環境要因を考えました。ここではCO2の排出は主に化石燃料というのを想定しています。牛のゲップは不可抗力ということで。「我慢してね」なんて言うわけにはいかないからね。
まずは経済的理由です。1つは投機マネーの影響の削減。2つ目は原油依存のリスクの分散。
CO2削減というのはそのまま原油使用量の削減を意味します。今年の経済の状況は、物価の根上がり分が国内の他の業界に回り巡り巡って自国の富としてカウントされるというのはなくて、根上がり分は原油の根上がり分として海外流出する、収入増なき物価上昇です。原油に依存すれば依存するほど今の投機マネーの状況に、国内の景況感が左右されるというのは続きます。僕自身はシビックハイブリッドに乗り換えたので「リッター250円ぐらいでも平気」と思ってますけど、運送費の高騰が全方面の物価上昇に影響するという経済構造なので低炭素社会を目指すのには意味があると思います。
2つ目のリスク分散は、将来的な原油枯渇に対する措置です。「あと××年でなくなる」の数値の信憑性はともかくとして、原油が無限でないことは確か。再生可能エネルギーという言葉はなんとなく胡散臭いけど、今から原油以外のエネルギー源を広範囲に研究して実用化するのは意味があると考えます。もちろん、今のヨーロッパの風力発電や、太陽光発電が補助金なしでは成立しないというのは分かっています。今は代替になりきれないヒヨコなエネルギー源でも、研究開発が進まないことには本当の代替にはなりきれないですからね。戦前のクルマだって2000ccで20馬力とかだったらしいし。
その次はやはり環境の観点から。大気汚染です。
僕は6歳から10歳ぐらいまでは小児ぜんそくだったんですが、クルマはCO2以外にもいろいろ出します。交差点のマンションだったので空気が悪かったんですよね。工場の排気ガスとかも含めて、エネルギー効率を高めるなりして低CO2が達成できれば、CO2以外の排気ガス削減も期待できます。都内は夏日になるとすぐに光化学スモッグが発生するけど、こういうのもなくなるようにしていくにはやはり元の発生源を小さくしていく努力が必要だと思います。
これらの観点で見て、やはりCO2削減の努力は必要だと思います。カーボンオフセットに関して考えてみると、これらの理由のいくつかからは賛成できません。それは実質的な排出量は変わらず、技術革新を怠る理由になるのと、経済的な理由からです。
カーボンオフセットの費用が割り増しになったところでその製品自体のCO2排出量が減らされる努力がされたわけじゃない。つまり原油依存だったり、CO2以外の環境要因というのはそのままなんです。カーボンオフセットのクルマとかも出始めていますが、そんなことよりもガソリン消費が大幅に削減されるクルマを買うべきです。クルマ以外だってなんでもそう。食料品高騰に対して残飯を減らすとかも含めて、根本の改善をまずは考えるべきです。
次に経済的理由。ただでさえ資源類を外国に依存している日本。あたらしい依存先を作って、多くの産業がそれを利用するようになったときに、今の原油高みたいなことが起きないとは限らない。カーボンオフセット高不況みたいなのは容易に想像できます。もちろん、カーボンオフセットの費用が高騰すれば「じゃぁマジメに環境技術をやるか」となるのかもしれませんが、どちらにせよ問題の先送りに変わりありません。
後はおまけですが、将来人間がスペースコロニーとか、月とか火星に住むような時代が来るとしたと考えると、やはり低炭素というか低酸素消費は重要だと思います。