2008年05月13日

「教育カンファレンス参加レポート」

あいにくの雨でしたが、トニー・ブザン先生の来日記念の教育カンファレンスに行ってまいりました。トニー先生はもちろんのこと、神田さん、日本初の民間人校長の藤原さん、元サッカー選手の北澤さんなど豪華スピーカー陣でした。

[教育カンファレンス]神田さん

神田さんの発表は「日本の教育は崩壊なんてしてないよ」「希望はまだまだあるよ」というポジティブメッセージでした。最初の一発目として、このカンファレンス全体の雰囲気を作るという大変な発表だったと思いますが、すごい自然体で、神田さんのすごさをかいま見た気がします。ちなみに神田さんの生でみるのは初めてでした。

今日配信されてきたTOCのメルマガに「一瞬で何かが良くなるということは
ない。良くなったとしたらもともとそういう素養があって、たまたま何かのボトルネックが発生していたが、ちょっとしたきっかけで元の状態に戻るというのが『瞬時に物事が良くなる』というからくりである」という話がありました。この神田さんの発表とリンクさせると、「教師も生徒も先生の良くなりたい気持ちがマインドマップで引き出された」ということでしょうか?

[教育カンファレンス]トニー・ブザン先生

そしてブザン先生のお話。通訳の人も大変そうなぐらいのなめらかな、よどみのない発表でした。マインドマップに至るまでの課程、教育に関して力を入れるべき理由、インテリジェンスの大切さ、世界での活用事例。それぞれのボリュームも大きく、ものすごく頭がぼーっとしました。こんなに頭を使ったのは久しぶりかも。休憩時間に糖分補給のためにアイスを買いましたよ。経過年数を使ったり、大人の創造力が弱くなっている(が、そうではない)という話をするときの数字の使い方が見事です。

一番「そうだよな」と思ったのは、ナレッジを生かすための頭の使い方というものが確立されていない、というくだりですかね。仕事でマインドマップをプッシュする際の突破口として使えそうです。後は芸術には左右両方の脳を使う必要があるよ、という話もですね。

ブザンさんの発表全体から、「今から時代は変わっていく。君たちも一緒に変えていく方の人間ですよ」というメッセージをなんとなく受け取ったような気がします。そのようなコミットメントさせてしまうようなプレゼン力を感じました。

[教育カンファレンス]パネルディスカッション

パネルの中のお話も興味深かったです。特に藤原先生の話す内容の多彩なこと。子供の遊びではシミュレーション(未来予測)と、ロールプレイ(ごっこ遊び)が有効だとかね。一番の学びは、「繰り返し学習の効果」。そして「肉体労働でも頭脳を使わないと効率を上げられないよ、という話ですかね。

僕は近年の脳トレブームには懐疑的です。だってねぇ、いかに算数の暗算みたいな計算が脳波を多く出すからといって、それをやっても会社の仕事が改善されるかというと、それはないと思います。今回の話の全体では、日常的に脳の活用頻度を高めることで、どんどん改善していくという頭の使い方がゴールなのかな、というのを感じました。頭を使うのを日常に組み込んでいくと、日々精進して大きなリターンが帰ってくる。局所的な脳トレよりも大きな世界観を感じました。

さて、自分の会社にどうやってこの気持ちをぶつけていこうか・・・
posted by @shibukawa at 00:00 | Comment(180) | TrackBack(0) | マインドマップ はてなブックマーク - 「教育カンファレンス参加レポート」
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