2009年01月13日

「めんたね読書会初参加」

めんたね読書会



読書会に初めて参加してきました。いろんな面白げなセミナーを色々開催しているめんたねの読書会です。使う書籍はアンコモンセラピーです。アンコモンというだけあって、「あれ?いつの間に解決したの?」という不思議なオーラが漂うカウンセリング実例集です。ミルトン=エリクソンはカウンセリング業界ではかなり先駆的な仕事をした人です。僕が生まれた1980年に79歳で亡くなりました。いろいろなすごい技があるのですが、その技の組み立て方のハウツーがほとんどなく、未だに研究対象として見るべきポイントが数多く残されている人物です。アンコモンセラピーをはじめ、何冊もエリクソンをあつかった本が出ています。弟子達が書いて語り継いでいる本が多いようです。何せ、一つの会話の一つの文節がすごい効果を持っていたりするため、一人で読んでいても重要なポイントをのがしてしまいがち。専門の人もいる読書会で勉強というのも、読書の一つの形ですよね。


[読書会]アンコモンセラピー

今回あつかったのは2つのケースです。エリクソンは場合によっては家族全体をユニットと考えてセラピーを行っています。人間関係というものも重要なポイントですからね。最初のケースは、娘の交通事故に対して、親が事故の訴訟を繰り返し、娘は怪我が直ったはずなのに痛みを感じ続けているというケース。ここでの学びは「体は都合が良い場合は病気にもなるえる」ということですね。病気を引くことで自分に責任がおよぶことを回避できます。おいしい面もいくつかあるのです。ここでのすべての人を受け入れる姿勢を出して、母親の反発を回避する会話術とかはすごいです。また、「努力して欲しい」という願望が、しばしば「苦しんで欲しい」と、メッセージが変化してしまうこともある、というのも盛り上がった話題です。

[読書会]アンコモンセラピー

つぎのケースは子離れしない親の話。これもいくつもポイントがありましたが、一番盛り上がったのは「私にすべてをまかせてください」というケース。最近は「俺が幸せにしてやる」と言える男が減ったよね、という恋愛話に発展。社会情勢で将来が安定しないというのも理由の一つですが、僕が思うのはもう一つ。最近、「自分に甘くて人に厳しい」態度というのが一般化しつつある、ということです。ニュースを見ても、ものすごく厳しい視線がテレビに出ている人に注がれています。約束を破るということに関するペナルティーがどんどん厳しくなっています。「俺が幸せにしてやる」などの大言壮語をおおらかな目で見てあげる、そんな世の中になったらいいな、とふと思った勉強会でした。

本そのものの学びもそうですが、そこから派生して色々な所に話題が広がる、面白い読書会でした。
posted by @shibukawa at 00:00 | Comment(24) | TrackBack(0) | ライフハック はてなブックマーク - 「めんたね読書会初参加」
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