2019年02月12日

DeNAからフューチャーに転職して1年4ヶ月が経ちました

転職エントリーと退職エントリーは見かけるけど、途中の感想エントリーをみかけないので、つらつらと書き連ねたいと思います。だいたい1年4ヶ月ぐらい経って、一通り会社の雰囲気はわかって来たかなと。写真は五反田の西安飯荘の坦々刀削麺です。

仕事はFutureVulsの開発をちょびっとお手伝いしたのと、あとは客先常駐です。うちの会社では客先常駐は基本的に少なくて、打ち合わせはお客様のところにいくけど開発は自社に持ち帰って行う、ということが多いので、レアケースのようですね。自社の方が席が広かったりもろもろ快適ではありますが・・・今のお客様のレベルは高くて、他のベンダーさんからきている人たちのレベルも高くて良い感じです。エリートが揃っている感じ!

B2Bなお仕事はどうなのか

お客様と直接お仕事をする一次受けでなおかつ開発まできちんとしている(下に投げない)B2Bな会社、なおかつ、お客様とお互いに信頼関係がないところの仕事は受けない、という姿勢が良いな、ということでフューチャーを受けて入社しましたが、実際、技術の話がきちんとできるメンバーも多くてとても居心地が良いです。 新しい案件を次々とこなすので、インフラ周りの担当になったら、AWSとかGCPのクラウド機能を駆使してインフラを構築していく経験値はかなりたまりそうです。

SIerは古いバージョンをずっと使い続けるとか、技術力が置いていかれるみたいなイメージを持っている(し、そういう話をするのをアイデンティティにしているSIer dis芸)人がいますが、最近はセキュリティもあるので、サポート期限を超えちゃったものを使うことは基本的にないんじゃないですかね。

最近のフロントの開発はAngularの最新LTSの6で使っています。この前までいたプロジェクトではNext.jsでサーバーサイドレンダリングとかもやりました。うちの他の案件でよく使われるのはVue.jsです。Next.jsはフロントでUIを仮想DOMで構築して、初回時はサーバー側でもHTMLを作るというフレームワークで、フロントが主、サーバーが従という感じですが、サーバーサイドレンダリングが行われて、2回目以降はブラウザ側でも高速化のために動作する、と見方を変えると、古き良きウェブアプリケーションと似たアーキテクチャになるので、Next.jsはサーバー側でテンプレートでHTMLを生成する古き良きフレームワークでの開発から移行してくるには逆に敷居が低いんじゃないかなって思いました。仮想DOMも、よくできたテンプレートと変わらないですしね。言語はES2018でやったり、今はAngularなのでTypeScriptですね。コード管理はみんなgitです。

サーバー側はNode.jsだったり、OpenJDK 11だったり、Goだったりを使っています。 SpringBootはなかなかやってみると良いものですね。

開発環境はdocker-composeで一発で上がるように整備したりしました。僕はやっていないですがK8sな人もいます。

今のところの新し目の技術スタックとか手を動かしてコードがんがん書いていくし、新しいものに触れるチャンスは多い気がします。

エンタープライズとウェブ系の大きな違いって、何かな、という話ですが、客先の人の言葉ですが「時間を扱う」というところですね。

ウェブ系のバッチ処理、たいていはサムネイル作成のタスク、みたいなちょっと時間のかかる処理でワーカー数を節約するために時間方向に多重化する、ぐらいの使い方や、アクセス数が多すぎるとエラーになってしまう外部API呼び出しへの対応が多いと思います。決済が、外部のStripeのカードAPIを一発叩いたらOK!というのであればシンプルなのですが、掛だったりしますし、費用発生のタイミングが企業間で物が渡されるタイミングだったり、なんだったり。1トランザクションできれいに収まらないで、数日、数週間、数ヶ月に渡って行われる処理とかそういうのがあると。

Amazonがクロネコヤマトからデリバリープロバイダーになったタイミングで、ヨドバシに乗り換えた宣言をした人が僕のTLにけっこういたのですが、それはウェブサービスがどんなにクオリティが高くても、最終的な物理世界のインフラの信頼性をサービスの信頼性として感じている人がそれなりに多い、ということなんじゃないかと思います。で、その物理の世界を扱うにはエンタープライズな考えが必要と。どんなにかっちょいいウェブサービスも最後に世界に働きかけるには人の手が必要で、物が必要で、時間を扱う必要がある。その作法をしっかり学びたいですね。まだ関わっている仕事はフューチャーが関わっている分野からするとごく一部ですが、そういうガチなところにも触れていきたいです。

同期(ウェブ)と非同期(エンタープライズ)と考えると、二つの世界は非連続ではなくて、連続的なものに見えてきます。ウェブでもちょっと非同期な世界ってありますよね?機械学習の推論を走らせる部分だったり。 エンタープライズでも、今まで非同期でバッチを分けていた処理を、共有メモリ的に全員同時にコミットしていくみたいなシステム化ができるかもしれない。そういうチャレンジをするには良い環境なので、楽しんでいきたいですね。

今まではどちらかというと、デスクトップアプリだったり、ゲームだったり、フロントエンド周りだったりの前面の仕事ばかりで、サーバー側の仕事は経験値がまだ低いですが(概念はだいたい把握しているものの)、せっかくなのでインフラ周りも勉強中です。がんがん手を動かせるようになりたい。

予想外でよかったこと

うちは、コンサルタント方面も、アーキテクト方面とキャリアパスは選択肢がありますが、どちらにいくにしても基本的に新入社員は開発を学びます。なので、お客様とお話する人も技術がわかっていて、話をしていてインピーダンスミスマッチは感じないです。今何が起きているのか、というのを説明するときも、言葉の翻訳に気を使わないのでも、率直に話をすれば通じるのが気持ちが良いです。

会社を選ぶ基準として考えていたけど、転職エントリーでさらっとしか書いてなかったことが1つあって、新卒採用をきちんとしている会社にしたい、という気持ちがありました。前回のエントリーにも書いた、南場さんの「社会資本」という言葉ですが、これは不動産みたいなものだけではなくて、人もそうだなと思います。仕事ができるメンバーというのは、勝手にキノコとかサイバイマンのように生えるわけではなくて、本人も努力しつつ、先輩から働くための技能を教えてもらい、その結果働くスキルを身につけて、今一緒にいます。よく「自分は誰からも教えてもらってない」ということをTwitterで書いている人がいますが、そういう人も本やウェブの記事を読んだりしているわけで、それは間接的に教わっていることになります。ソフトウェアの人材はどこもかしこも人手不足ですが、転職エージェントに大金積んで人を集めている会社よりは、今までプログラミングをしていなかった人も含めて採用して、新人教育をきちんと行なって、ソフトウェア開発ができる人口を増やしている会社で、なおかつ子供を大学に通わせるぐらいのお給料をきちんといただける会社というのは、その社会資本を強くしていくための貢献を果たしている会社と言えます。

フューチャーはその新卒採用をきちんと回している会社です。一緒に仕事した若いメンバーはみなとても優秀で、若手のスキルアップに貢献できたのはとても楽しかったです。

情熱プログラマーの「一番の下手くそでいよう」という考え方は僕は好きじゃないです。今時はインターネットでいろいろな強い人とは繋がれるので、自分を引き上げてくれる人はいくらでも供給できますよね。そのためにわざわざ組織を変える必要はないなって思っています。どちらかというと、成長に貢献してレベルアップをさせてあげる立場でありたいと思います。自分の能力の限界のせいで、若いメンバーの限界が低くなってしまうのは申し訳ないので、自分も全力でスキルアップは引き続きやっていきます。一緒に仕事したメンバーが「一緒に仕事できてよかった」という思いがあります。実際そういう感想をいっぱいもらえて、一年めの貢献としては十分に果たせたかな、と思います。

本を書くとか、外部の勉強会での発表は申請を出せばすぐOKが出ます。もっといろいろ厳しいのかなと思っていましたが、NGが出たことはないですね。「申請が必要なのかよ」という人がいるかもしれませんが、それは大抵のウェブ系の会社もそうですよね。DeNAもそうでしたので、差はないですね。あと、Node学園祭のスポンサー依頼が来たのですがどうですかね?と聞いてみたらOKもらえてロゴを出すことができました。JAWSの方も出るみたいですね。お客様との契約次第ですが、純粋な技術ネタならOKということで、たまに仕事で学んだことをQiitaに書いたりもしています。社内イントラに書くよりも検索でひっかかる方が便利ですよね。

https://nodefest.jp/2018/sponsors.html

OSSもいくつか公開していたりコミットしているメンバーもいます。あとは、OSS系とコミュニティが違ってあまり認知していなかったのですが、競技プログラミングの世界は面白いですね。日々の本の執筆とか週末は家族の時間なのでがっつり取り組むとかは今すぐはできないのですが、参加してみたいですね。競技プログラミングで活躍していた人が入社して、既存のシステムを爆速にしたとか。かっこいいですね。

今後取り組みたいこと

Twitterで見かけるプログラマー界隈では、プログラミング言語としての「JavaScript」は、まるで腫れ物のように言う人はまだまだいます。アメリカに数年いてみて、あのあたりの人たちはみんなJavaScript大好きです。フロントも、サーバーも、データベースも、バッチ処理も(AWS Lambdaとか)、モバイル、アプリケーションのマクロも、JavaScriptで全部やりたい、ずっと書いていたいという気持ちを強く持っている人たちが多い。20年前のJavaで全部やりたいとかそういうのと同じ盛り上がりを感じました。良くも悪くも我々はあのあたりの人たちの成果物を我々が使うことが多いので、JavaScriptはまだまだ広がっていくことが考えられます。

そうなると、ここしばらくの間は、JavaScriptが得意なほど学習の高速道路にのって見える世界が一気に広がります。フューチャーは全コンサルタントにAI教育を行う取り組みをしていますが、全コンサルタントに教養としてES2019とかの新しいJavaScript(TypeScript)を学べる機会とか教育コンテンツが提供できたらなぁ、と思っています。

自社サービスの開発もしていこう、という話もあるので、前職でゲーム開発のプロセスにいろいろ携わっていて、そこでやりきれなかった(提案したけど通らなかった)例のシステム開発はしたいなぁと思っています。あとは、ゲームの業界が他のウェブやらエンタープライズよりも先進的に進んでいる技術をB2B開発に輸入というのもやりたいですね。

やりたいことは多いけど人手が足りないので、一緒に暴れてやるぜ、という人がいたら連絡ください。外に発表できるのはIRが出ている事例ばっかりですが、基本的に国内の有名な誰しもが知っていそうな会社の案件が多いです。年末のベストプロジェクトを決めるプレゼン大会の資料とか見たら、きっと10人中5人ぐらいはフューチャーに興味を持ってもらえると思うのに、見せられないのは残念なのです。B2B2Cみたいな案件も多いので、世の中に出ていくものを作りたい、と思っているB2C志向な人にも悪くないと思います。アルバイトも募集あります

あ、この前の業績はとても良かったです。昨年末は前者イベントがハワイでした。

posted by @shibukawa at 09:00 | TrackBack(0) | 日記 はてなブックマーク - DeNAからフューチャーに転職して1年4ヶ月が経ちました
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