プライベートを犠牲にして勉強することの可否についてのブログエントリーが話題になっています。JavaScriptは3ヶ月おきぐらいに新しいフレームワークやツールがでてきてワイワイ盛り上がっています。「勉強しなきゃ」「新しい物に最近触れてない、やばい><」みたいに追い立てられてしまう気持ちもよく分かります。
もう5年ぐらい前になりますが、つまみぐい勉強法という本を@nomicoxさんと一緒に書いて技術評論社から出版しました。当初から「すぐに陳腐化するような話は書かない」という企画で書いたおかげか、ジュンク堂の長田さんに今月聞いた所によると、ジュンク堂の池袋店では細く長く売れ続けていて、そろそろ出版社の在庫も無くなりそう、とのことでした。ありがたいことです。5年経っても、定期的に本に書いているようなことが話題に上がるので、本を書いたのはムダじゃなかったし、改訂も必要はなさそうです。
書き始める前のミーティングで話が出たのがまさに「勉強会ブームにおける勉強会疲れ」の話です。当時は「勉強会いいよ」ということを紹介する本も一冊もなく(その後直前に一冊出ましたが、勉強会に出れば本を買わなくてもいいよというアレゲな本でした)、勉強会について紹介することになったのですが、当時から問題になっていたのが勉強会疲れでした。勉強会に出れば出るほど、逆に勉強できてない人が多いのでは?ということです。そんなことも考えて書いた本です。
家庭とのバランスについても触れています。僕のコミュニティデビューは大学時代で、XPユーザグループとかでは経験は出せない代わりに、時間を出して貢献しようと走り回っていました。また本の出版当時は働いていましたが独身でした。ずっと不思議だったのは、アジャイル系のコミュニティを引っ張っている人たちは結構家庭持ちが多く、子供も3人以上で多かったりしつつも家族を大事にするようなお父さんたちだったので、「僕よりも可処分時間が少ないのにどうやってコミュニティに対して時間を捻出したり、勉強したり、本や雑誌を書いているんだろう?」というのが疑問だったので、多くの家庭を持つ人にアンケートを取ったりして一章まるごとその話題について説明しています。
元のブログは「IT(というよりウェブ系?)」「勉強」という文脈だったんですが、もっと広い文脈で考えていこうと思います。